コンパイラ言語のメリットとデメリット

人々の身近にあるIT機器やシステムなどは、すべてプログラムによって作られています。
このプログラムを作るのに欠かせないのが、プログラミング言語です。
プログラミング言語は種類も多様で、性質によってさらに細かく分類されます。
その分類の一つが、コンパイラ言語です。
そもそも、人間が書いたり読んだりする文章で構成されるプログラムは、コンピュータがそのまま読解できません。
プログラムをコンピュータに実行してもらうためには、それを機械語に翻訳する必要があります。
これをコンパイルと呼びますが、コンパイルをプログラムの実行時にまとめて行うのがコンパイラ言語の特徴です。
実行前に事前にコンパイルするため、実行時の処理速度が速く、多くのデータ処理や負荷のかかる処理が必要な大規模システムの開発にも向いています。
その反面、最初にすべてコンパイルしなければなりません。
処理速度自体が速くても実行までに時間がかかり、大規模なプログラムになるにつれて気軽に何度も実行できないのはデメリットです。
コンパイル終了まではエラーの有無もわからないので、バグの原因特定に時間がかかる場合もあるでしょう。
代表的なコンパイラ言語としては、CやC++、Javaなどが挙げられます。
これらの言語を使いこなせるようになっておくと、多くのシステム開発分野で活躍できる人材になることが可能です。
エンジニアのキャリアパスを広げるためにも、コンパイラ言語を扱えるようになっておきましょう。